[職場闘争・告知]新型コロナウイルス感染拡大に伴う特措法による緊急事態宣言を口実とした団体交渉の拒否・延期 & 第10回団体交渉の日程決まる

ここのところ、本組合掲示板ブログを更新していなかったのは、新型コロナウイルス感染拡大に伴う「新型インフルエンザ等対策特別措置法」(以下、特措法と略)による緊急事態宣言(特措法32条)が2020年4月7日に政府により公示されたことと、それに先立ち、2020年3月25に東京都知事から「オーバーシュート(overshoot)」*とか「ロック・ダウン(lock down)」という馴染みのない英語を交えて東京都民に外出自粛要請があったことにより、東京都労働委員会では不当労働行為救済申立・日本知的障害者福祉協会事件の調査が、2020年3月24日(火)の第17回調査**を最後に、4月20日(月)10:30から予定していた第18回調査が中止に、そして、第10回団体交渉の開催を2020年3月18日付で協会に要求していたが、上記の様な情勢を理由に協会がズルズルと日程を延期し、団交開催の見通しも立たず、労使交渉に進展が無かったからである。

* 友人のアメリカ人に聞いても、「意味がわからないし、そんな言葉使ったことがない」と言っていた。手持ちの英英辞書にも当たったが、「感染爆発」的な意味では載っていなかった。せいぜい「通り越す」とか「行き過ぎる」とか。なぜこのような英単語が広まったのかについてはこちらのnote記事に詳しい(中島聡氏「オーバーシュートという和製英語が生まれた理由」)。

** 水内事業課課長代理の支配介入・不利益取扱いについての和解協定書の調印が主。

東京都労働委員会からの次回期日の日程調整の連絡が無いのも問題だが、それはまた別の機会に論ずるとして、本日6月12日(金)、やっと第10回団体交渉の日程が決まったが(なんだかんだと理由を付けて引き延ばされる可能性は0ゼロではないが)、この間、ズルズルと協会に団交拒否・日程を延期された経緯を記しておこう。

当初、第10回団体交渉は2020年4月27日(月)18:00から1時間***ということで、話が進んでいたのだが、協会(の顧問弁護士)から、緊急時代宣言ガー、外出自粛ガー…で、今、団交を行うのは困難、5月の連休明けまで延期してくれとの主旨の回答が4月16日(木)に組合宛に届いた。

*** たった1時間では実のある交渉ができない。それに当時、協会事務局は時短勤務になって、終業時間が16:00となったことから、18:00と言わずにもっと時間を早めなさい。という返信メールを協会にはしておいた。そして、本日6月12日(金)に来た応諾メールも1時間だとのこと。協会がそういう態度を取るなら我々にも考えがある。

新型コロナウイルスだろうが、インフルエンザウイルスだろうが、雨が降ろうが、槍が降ろうが、理由は何であれ、協会(使用者)が団体交渉なんてやりたくないのは判り切っているので(これについては後述)、そうはさせるものかと、4月21日(火)、予定通り開催する様に穏やかに(笑)、協会宛に下記のメールを送った。

「先般、貴会顧問弁護士の○○氏より、4/27(月)18:00からの団体交渉の延期のご連絡をいただいております。
当組合としては感染予防策を講じて団体交渉に臨む所存ですし、貴会も同様のことと思われますので、予定通りの開催を希望いたします。
よろしくご検討くださいますよう、お願い申し上げます。」

そうしたところ、協会から、協会の行事も中止・延期しているし、長時間多人数が集まり、電車で移動するリスク、職員への安全配慮義務がある…云々、よって延期の方針は変わらない、という回答メールが即日、組合宛に届いた。
ここまで即答するとはマジでやる気ないんだな、しょうがねぇな…とは思いつつも、少々、その言い訳にムカッと来たので、4月23日(木)にこの様に嫌味な応諾メールを協会に送信した。

「貴会からの再度の団体交渉延期の申し入れのメールを拝受いたしました。
現在、貴会も時短勤務・職員交替での在宅・事務所勤務になっているとはいえ、日によっては3分の2の職員を感染リスクの高い電車で通勤させ、10:00から16:00までの長時間にわたり事務所に勤務させている中、職員への安全配慮義務を理由に団体交渉に応じられないとすることには甚だ疑問を感じるところです。
緊急事態宣言下においても、労使での労働条件・労働安全衛生に係る団体交渉は決して「不要不急」なことではありません。
しかしながら、直近のことでもあり、現状において貴会が対応困難とのことでしたら、あらためて5月6日以降に団交日時を複数日再設定し、お知らせくださいますよう、お願いする次第です。」

そこで、緊急事態宣言が解除されるであろう、5月下旬の日にちを協会(の顧問弁護士)は提示して来たので、5月29日(金)16:30からの開催を要求した。
ところが、協会(の顧問弁護士)から再度の団交延期要請が5月18日(月)に組合宛に届き、6月下旬にしてくれと。

いい加減にしろよ!協会事務局だってこの間、全職員在宅勤務、事務所閉鎖している訳じゃなかろうが!
大体、時短勤務だから早く帰れと当該組合員に言いながら、“職員によっては”ダラダラ残業認めていたり、事務所でいつまでもWeb会議の設定やらテストやらをやっていたり(何日かけてそんなことやってんだよ)と、それこそ在宅勤務でやった方がいいんじゃないのか?と思うことばかりなのにも拘らず、だ。
兎に角、2ヶ月も団交を引き延ばすのは許せんので、6月の第2〜3週で早くやれ!と、5月27日(水)に抗議メール。

「貴会顧問弁護士の○○氏から、再度の団体交渉延期の申し出についてのメールを拝受いたしました。
当組合としては早期の団交開催を望むところですが、近々のことでもあり、止むを得ず貴会からの申し出を受け入れることといたしますが、当初、4月末での第9回団体交渉を要求しているところでもあり、昨今の社会情勢もあろうかとは思いますが、2ヶ月もの延期は承服し難いところです。
当組合の他の組合員の職場では、5月半ばの緊急事態宣言下、外出自粛要請にもかかわらず、労使各自での感染防止策を施しつつ、使用者側も誠実に団交応諾の上、団体交渉を行い、労使協議が進展している事例があります。このようなことからも、貴会には円滑な労使協議、団交の促進を目指す誠実な姿勢が求められようかと存じます。
よって、6月第4週ではなく、6月第2週か第3週での開催を検討し、再度ご連絡くださいますようお願いいたします。」

暫く梨の礫だったが、案の定、協会は組合要求を受ける気はなく、6月8日(月)に、協会(の顧問弁護士)から6月第4週での開催日程でという回答メールが組合宛に届いた。

ということで、団交日程の引き延ばしには怒りを感じつつも、第10回団体交渉は下記の日程で開催となった。

【日 時】2020年6月26日(金)18:00~
【会 場】ビジョンセンター浜松町 6階 A会議室
     〒105-0013 東京都港区浜松町2-8-14 浜松町TSビル

そして、第10回団交議題は以下の通り。

(1)現行三六協定(2020年1月1日〜12月31日)について
(2)上記(1)に係る就業規則・職員給与規程の見直しについて
(3)今後の労使協定締結の在り方について
(4)第9回団体交渉での労使合意事項と以後の貴協会の対応について
(5)その他労働条件について

第9回団体交渉での労使合意に反した行為を協会が行った件(こちらこちらの過去記事参照)、休日・時間外労働に関する就業規則の見直し、その他、この間の感染予防含め、職員の労働安全衛生を考慮した協会事務局の勤務の在り方等を問うこととする。


新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言を口実に、使用者側が団交拒否する例は多々ある。我が組合と連帯共闘関係にある東京都下の地域合同労組でも、それを口実に使用者側が団交拒否を行っている事例が報告されている。しかし、他の組合では粘り強い交渉により、緊急事態宣言下だろうが、外出自粛要請だろうが、団交実現を勝ち取っている事例もある。
また、前述の組合から協会へのメールにも在る様に、我が組合(南部労組)の組合員の職場では、この状況下においても、使用者側は団交に応じ、労使協議が進展しているのだ。

団体交渉は労働者の正当な権利であり、使用者側の都合で応諾したり、しなかったり出来る様なものではない(憲法28条労組法1条)。

ところが、この新聞報道「労使交渉は「不要不急」か 新型コロナで相次ぐ延期 都労委の「対面調査」なども停止」(『毎日新聞』2020年3月19日)にもある様に、東京都労働委員会の斡旋や不当労働行為審査の中止を含め(今はそれについては論じないが)、緊急事態に託つけて労働者の権利が蔑ろにされている実態がある。
本記事の中で、「新型コロナウイルスを、先延ばしの言い訳に都合良く使っているだけ」フリーター全般労働組合・キャバクラユニオンの共同代表・布施えり子氏は語り、「今でも多くの人が出勤し、会議や商談が行われていることに比べ、少人数で行う団体交渉の感染リスクが高いとは到底言えない」「感染防止にかこつけて延期、拒否する姿勢は改めるべきだ」と、弁護士の川上資人氏は語っている。

つまり、使用者側がどれだけ労働者の権利を理解し、誠実に対応する姿勢を有するのかということだ。協会が団交をズルズルと引き延ばして譲らないのは、権利擁護と誠実交渉義務の意識が欠如していると言わざるを得ないし、その最たるものが、現在、東京都労働委員会で継続審査中の事務局長の末吉の団交からの逃亡(団交拒否・不誠実団交:労組法7条2)に他ならない。


さて、協会事務局職員の諸君!全国の知的障害福祉施設の労働者のみなさん!我が組合は、まだ組合に加入していないみなさんを“書記”として迎えます!書記として参加してみたい方は下記のフォームからお申し込みください(場合や情勢によってはご希望に添えないこともありますので、予め御了承ください)。

協会理事や管理職から変な病気を感染うつされたらかなわんから、サージカルマスク、長袖ガウン、ゴーグル及びフェイスシールドの重防御(笑)で、来たる日本知的障害者福祉協会の第10回団交にぜひ大結集を!

…The end

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